仕事

仕事で「おかしい」と思ったら、労働基準法などを調べてみましょう!

仕事をしていると、待遇や条件などに対して、「おかしい」と不満を感じる事があると思います。

そして、待遇や条件などの不満によって、腹が立つこともあると思います。

雇う側の場合は、不満を貯めた労働者や取引先から、待遇や条件などに対して怒りをぶつけられる事があるかもしれません。

しかし、仕事の待遇や条件などで「おかしい」と思った時は、怒るより労働基準法など法的に問題がないか確認することが大切だと思います。

1 .労働基準法などを調べる事が、仕事の待遇面などの問題解決の近道

・ 怒りは大きな感情だが、問題解決にはならない

冒頭でも書きましたが、仕事の待遇面などに不満を持って怒る人は多いと思います。

しかし、怒りという感情は、本来は二次感情であって、なにか不満や改善してほしい事があるから起こる感情であり、怒りの感情は本来の目的ではありません。

しかし、怒りという感情はエネルギーが大きく、エスカレートしてしまう傾向にあります。

そして、怒りがエスカレートしても、問題解決することは少ないと思います。

仮に怒りがエスカレートしたのを見て相手が言い分を聞いたとしても、面倒くさい人と思われるので、長い目で見たらいい事とは言えません。

・ 労働基準法などを調べるのは、思ったよりは簡単

労働基準法とは?

労働基準法とは労働法の一種であり、労働者が一定以上の生活ができるように作られた法律で、最低限の基準を定めたものであり、雇う側はその基準を守らなければいけません。

雇う側と労働者側が労働契約を結んでいても、労働基準法の基準に達していなければ、基準に達していない部分については無効となります。

仮に、労働者側が「労働基準法に達していない条件でもいい。」と言っても、雇う側は労働基準法を守らなければいけません。

他に、労働安全衛生法や最低賃金制度などもあります。

現在はウェブサイトが発達しているため、厚生労働省のウェブサイトなどで労働基準法などを調べることもできますし、相談窓口なども沢山あります。

私自身も、仕事で法的な部分で不明な点がある時は、労働基準監督署に問い合わせたりしていますが、とても丁寧に答えてくれます。

仕事をしていて、待遇や条件などに対して「おかしい」と不満を感じた時は、法的に問題がないか調べて、法的に問題がある場合は、その点を指摘したうえで話をするのが問題解決の近道だと思います。

2.私の過去の事例

・ 建築仕事で、現場の朝礼時間を賃金カットされた時の事例

私が最初に勤めていた荷揚げ屋(揚重業)での話ですが、少し景気が悪くなった時に会社側が、

「朝礼は出るのが当たり前で、朝礼は仕事時間ではない。8:00朝礼でも、給与計算は作業開始時間の8:30からだ。」

と言ってきました。

もちろん、これは労働基準法違反に当たります。

仕事の朝礼であり、8:00の朝礼に参加するのが義務である以上、会社は8:00から賃金を支払わなければいけません。

私を含めた当時の作業員は、朝礼時間の賃金カットに対して怒り、中には賃金が発生しないので朝礼には参加しない人もいましたが、朝礼時間の賃金カット自体が、改善される事はありませんでした。

今ならこうする

今なら会社サイドにこう言います。

「朝礼は仕事の朝礼であって、参加が義務なら労働時間に含まれるので、朝礼時間の賃金を支払わないは労働基準法違反になります。

もし、誰かが訴えを起こしたら、会社はさかのぼって朝礼時間の賃金を支払う事になるかもしれません。

私たち作業員も、労働時間である朝礼時間の賃金をもらえないのは困りますし、会社にもリスクがあります。

取引業者に朝礼時間の報酬を請求して、私たち作業員にも朝礼時間の賃金を支払ってください。」

もちろん、これで問題が解決するとは限りませんが、単に腹を立ててるよりは、問題が解決した可能性は高いと思います。

・ キャラクターショー劇団を運営していた時、他の劇団の労働基準法に違反したサービスを否定して口論になった

※少しだけ話が脱線します。

私は22歳~34歳までの約12年間、キャラクターショー(主にヒーローショー)の劇団を運営していました。

キャラクターショーは版権元がないと仕事ができないので(ローカルヒーロー等は除く)、版権元の代理店と下請けの劇団の力関係は、9.5対0.5くらいの差があります。

ある時、私の劇団の劇団員(雇用関係はアルバイトですが、劇団員と呼んでいます:以下『劇団員』と呼称)が、劇団員同士の人間関係のトラブルで3人が辞めて、私が取引している版権元の代理店に仕事をもらいに行きました。

すると、版権元の代理店のTさんという社員が、私の所を辞めた劇団員と、当時仕事にあぶれていたキャラクターショー劇団をくっつけて、Tさんお抱えの「A(仮称)」というキャラクターショー劇団を作りました。
※その版権元の代理店には、別で専属のキャラクターショー劇団はあります。

ある日Tさんが、

「『A(仮称)』の連中は、平日に自主的に衣装チェック(キャラクターの着ぐるみをチェックすること)をしに来る。」

と自慢話をしてきました。

キャラクターショーは好きでやっている人達がほとんどなので、中にはショーに出たいから何でもやってしまう人達はいます(それが仕事として成り立たない理由の一つですが)。

私はTさんに対して、私の所を辞めた劇団員を使って、自分のお抱えの劇団を作ったうえに、その劇団の自慢話をされて腹が立ったもあり、こう答えたました。

「そんなの仕事とは言えないでしょ。それに、金も貰わずに衣装チェックして、『何か無くなった』とかなったらどうするんですか?」

そしたら、Tさんに逆ギレされました(笑)

グレカイの顔
あんときゃ、腹立ったね!

今ならこうする

今ならこう答えます。

「 衣装チェックは仕事なので、それを平日に無給でさせるのは、本人たちが自主的にやったとしても労働基準法違反になります。

私の劇団は衣装チェックを平日に無給でしませんし、Tさんも劇団員の人たちに、やめさせた方がいいですよ。」

まあ、それでも逆ギレされるかもしれません(笑)

3.経営者でも、労働関係の法律を詳しくない人は多い!

経営者や、経営者側の人でも、労働関係の法律を詳しくない人は多いです。

理由は、多くの経営者は労働関係の法律を勉強してから、経営者になったわけではないからです。

※もちろん、労働関係の法律を勉強をしてから経営者になった人もいます。

多くの経営者が(一族経営の二代目を除く)、仕事を覚えて独立して、更に軌道に乗って規模をでかくした人や、仕事での業績が評価されて、二代目の経営者になった人など、経営者になる為の勉強をした人より、仕事の能力が高い人が経営者になっているケースが多いです。

経営者になる為の勉強が不充分な人は、労働関係の法律の知識も不充分な人も多く、そして、多くの経営者や、経営者側の人間が、日々の仕事に追われて労働関係の法律を勉強する時間も少ない。

これが、経営者や経営者側の人間でも、労働関係の法律に詳しくない人が多い理由だと思います。

何か問題が発生した時、「経営者や経営者側に人間でも、労働関係の法律に詳しくない人が多い」事を念頭に置いて問題対処すれば、スムーズに問題解決できるかもしれません。

4.(雇用・労働関係)リンク一覧

とりあえず、(雇用・労働関係)に関するリンクの一覧を表示しておきます。

5.最後に

労働基準法など、労働関係の法律に詳しいに越したことはないと思いますが、覚えるのは大変なので、問題が発生した時や疑問を感じた時に、調べるのでもいいと思います。

今は、ウェブが発達しているので専門機関のサイトなどで調べることもできますし。問い合わせ窓口も沢山あります。

仕事でおかしいと思った時は、まず、法的な問題の有無を調べて、その上で話をする事が問題解決の近道だと思います(*^▽^*)

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