今回は、「好きな事を仕事にするか? お金のために仕事をするか?」という話をさせていただきます。
もちろん、好きな事を仕事にして、なおかつ、それがお金になれば一番いいと思います。
しかし、それが難しい場合は、どういう選択をするのがいいか、私なりの意見を述べたいと思います。
目次
1.私(グレカイ)の経歴、好きな事を仕事にしようとしたが、食べて行けず、お金のための仕事が本業になった!
まず私の経歴ですが、キャラクターショーが好きで、17歳でキャラクターショーを始めて、22歳でキャラクターショー(主にヒーローショー)の劇団を立ち上げて、34歳でキャラクターショー劇団を廃業しました。
キャラクターショー劇団の運営だけでは生活が出来なかったので、23歳の時に時間の融通が利く今の仕事、荷揚げ屋(揚重業)をキャラクターショー劇団と並行して、スタッフとして始めました。
キャラクターショー劇団を廃業した後は、プロレスの練習を34歳で始めて、35歳で試合デビューして、40歳くらいまではある程度試合をしていました。
プロレス自体は、デビューが遅かった事もあり、専業でやることは考えていなかったので、荷揚げ屋(揚重業)は並行してやっていました。
40歳で荷揚げ屋(揚重業)で独立してからは、プロレスの試合はスポット出場になっています。
2.好きな事を仕事にするのメリット
・好きなことをしているので楽しいし、やりがいがある
好きな仕事をする1番のメリットは、やはり、好きなことをしているので楽しい所、そして、やりがいがある所だと思います。
・気の合う仲間と出会える事が多い
好きな仕事をしていても、気の合わない人と出会う事は沢山ありますが、お金のための仕事をしている時よりも、気の合う人と出会う事は多いと思います。
私もプライベートでは、キャラクターショー時代の友人や、プロレス関係の友人との付き合いが多いです。
・仕事時間が経つのが、長く感じない
好きではない仕事をしていると、とても時間が長く感じる事があると思います。
と、思うことがあると思いますが、好きな仕事をしていると時間が長く感じるという事は少ないと思います。
3.好きな事を仕事にするデメリット
・好きでやっている人で成り立っている仕事は、お金が安くなりやすい
好きでやっている人で成り立っている仕事は、お金の安くなりやすいと思います。
理由は、「好きでやっているのでお金が安くてもいい」という人が多いので、どうしても相場が安くなってしまいます。
キャラクターショーは遠方の仕事とかも多いですが、遠方料金などは出ませんでしたし(今は分かりませんが)、遠方料金を請求するような雰囲気ではありませんでした。
ちなみに、私が今やっている荷揚げ屋(揚重業)では、当然遠方料金を取っています。
それでも遠方仕事に行くより、近場で現場を沢山回った方が利益が多いので、なるべく遠方仕事は断るようにしています。
・好きでやっているだけに、納得できない要求をされると苦痛に感じる
仕事をしていてクライアントなどから、「それはおかしいんじゃないか?」「それは変だろ」と思うことをしてくれと言われる事ではあります。
それは、以前やっていたキャラクターショーでも、今やっている荷揚げ屋(揚重業)でもあります。
私の場合は荷揚げ屋(揚重業)は、多少変な仕事の仕方(例:極端に段取りの悪いやり方など)をしてくれと言われても、基本的にお金のため(生活のため)にやっている仕事なので、危険なやり方でなければ、「まあ、いいか」と割り切る事ができます。
しかし、好きでやっている仕事で、こちらから見て変な要求されると、かなりストレスを感じます。
キャラクターショー時代も、クライアント側からおかしなショー構成や、演出を要求された事がありましたが、かなりストレスを感じました。
4.お金のための仕事をするメリット
・お金の交渉がしやすい
私の経験上、お金を稼ぐ事が目的の仕事は、好きでやっている人で成り立っている仕事より、お金の相場も高くなりやすいですし、お金の交渉もしやすいです。
・多少納得いかない事でも「まあいいか」で済む
先程述べた、好きでやっているだけに、納得できない要求をされると苦痛に感じるのと反対で、お金のためにやっている仕事は,多少納得いかない事でも「まあいいか」で済む事が多いのです。
気楽といえば気楽です。
5.「好きこそ物の上手なれ」とは限らない
少し話がそれますが、「好きこそ物の上手なれ」という諺がありますが、仕事に関しては、そうとも限らないというのが私の意見です。
もちろん、好きでやっている方が何事も上達は早いと思いますが、仕事に関しては好きでやっている人より、お金のための仕事している人の方が、仕事をしやすい事があります。
仕事を好きでやっている人の中には、妙な所をこだわったりする人や、自分のやり方を通そうとする人がいるので、仕事を好きでやっている人より、お金のために仕事をしている人の方が、仕事がしやすい事は結構多いです。
*もちろん、その人の性格もあります。
6.最終判断はバランスで
「好きな事を仕事にするか? お金のために仕事をするか?」の最終判断は、ある程度バランスを考慮して判断したらいいかと思います。
私の場合でしたら、キャラクターショー劇団は上手く行かなくて辞めましたが、今から考えたら辞めてて良かったと思っています。
理由は、キャラクターショー劇団は好きで始めましたが、仕事としてはかなり割りの悪い仕事と言えました。
私自身は割りの悪い仕事はしたくない方なので、割が悪い事を我慢してまで、キャラクターショー劇団を続けなくて、結果的には良かったと思っています。
逆に、お金はいいが凄くストレスの溜まる仕事の関しては、「これを我慢して稼ぐくらいなら、出費を抑えた方がいい」と判断した場合は、お金が良くても、凄くストレスに感じる仕事は断ることもあります。
その仕事をするべきかの判断基準
好きな事を仕事にする場合
金銭的な条件や将来的な事を考えて、
それでもやりたい仕事か? そこまでしてはやりたくない仕事か?
お金のための仕事をする場合
所得額にたいして、体の負担や、ストレス、拘束時間、将来的な事を考えて、
それでもやるべき仕事か? やるべきではない仕事か?
上記のような点を考慮して、判断されるのがいいかと思います。
7.好きな仕事でも、若い時にしかできない仕事はお勧めしません
私は29歳の時、35歳の時、39歳の時に荷揚げ屋(揚重業)以外の仕事を探して面接を受けましたが、年齢が上がれば上がる程、想像以上に採用率は悪くなりました。
もし、35歳まで好きな仕事をして、その後普通の仕事をしたとします。
自分と同年代の人間がもうベテランで、自分より一回り以上若い人達が自分より仕事に慣れている状態で、初心者から仕事を始めるのはかなり大変です。
「若い時は好きな仕事をして、ある程度の年齢になったら普通の仕事する」
というのは想像以上に大変です。
プロ野球選手のように、若い時だけで、普通の人の生涯年収以上を稼げる仕事は別ですが、そういう一部の仕事以外は、好きな仕事でも、若い時にしかできない仕事は個人的にお勧めしません。
8.さいごに
好きな事を仕事にするか、お金のための仕事をするか、最終判断するのはもちろん自分自身になります。
もし、判断に迷った時は、これが他人事ならどうしたらいいと思うか客観的に考えてみる、人の意見も聞いてみる、などしてみたうえで最終判断されるのがいいかと思います
(*^▽^*)