国民年金の上乗せ保険としては、国民年金基金が有名ですが、ほかにも、付加年金保険料があります。
今回は、付加年金保険料に関する説明と、メリット、デメリットに関して書きたいと思います。
目次
1.付加年金保険料とは?
国民年金保険料に、付加年金保険を上乗せして納めることで、受給する年金額をふやせる保険です。
納めることができるのが、国民年金第1号被保険者と、任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)です。
保険料の納付月額は400円で、申し込み先は市区役所及び町村役場となっています。
2.付加年金保険料のメリット
2-1.2年で元が取れる!!
付加年金保険料のメリットとしては、これが1番大きいと思います。
付加年金保険料の納付額は[月額400円]ですが、
年間給付金額は[200円×保険料納付月数]です。
※10年間、付加年金保険料を納付した場合の例
10年分の納付額: 400円×120ヵ月=48,000円
1年分の給付額: 200円×120ヵ月分=24,000円(×2年で48,000円)
2-2.納付額が少ないので気軽に始められる
納付月額400円なので気軽に始められます。
2-3.節税効果がある
付加年金保険料も、社会保険料控除の対象になります。
しかし、納付金額が少額なので、大きな節税にはなりません。
3.付加年金保険料のデメリット
3-1.国民年金基金との併用ができない
付加年金は、国民年金基金と併用はできません。
国民年金基金の方が、大きな額を掛金として納付することができます。
そして、国民年金基金も社会保険料控除の対象になりますので、給付額を大きくしたい方や、大きく節税したい場合は、国民年金基金を選択した方がいいかもしれません。
3-2.定額のため、物価スライドがない
付加年金は定額のため、物価スライド(増額・減額)はありません。
給付時に、今より大幅に物価が上がった場合などは、給付額の価値が大幅に下がります。
3-3.給付金額が多くはない
納付金額が少ない分、給付金額も多くはありません。
40年納付したとしても、年間給付金額は96,000円です。
しかし、大きな額ではないとはいえ、終身保険なので65歳以降は亡くなるまでもらえます。
4.まとめ
付加年金保険は納付額が少ないかわり、給付額や、節税額は多くはありません。
しかし、2年で元が取れるうえに、終身保険なのは大きな魅力だと思います。
まだ加入されてない方は、一度、検討してみてはと思います。