建築関係

荷揚げ屋(揚重業)での腰痛予防方法!

私は「荷揚げ屋(揚重業)」を始める以前から軽い腰痛持ちですが、20年以上荷揚げをしていても、現在も悪化はしていません(軽い腰痛持ちのままです)。

しかし、荷揚げ屋をしている人の中には、重度の腰痛持ちになる人が沢山います。

重度の腰痛持ちになったら、荷揚げ屋を続けられないだけでなく、他の仕事に転職した時や、日常生活、老後にも支障が出ます。

今回は、私の腰痛予防方法を紹介します。

「荷揚げ屋」以外の方でも、荷物を運んだりする機会の多い人は是非ご覧ください。

なお、私は医療関係の専門家ではないため、記事内容は私の経験上の話(個人的な見解)となりますので、あらかじめご了承ください。

1.私が腰痛にならなかった(悪化しなかった)理由

・腰痛にならなかった理由は「無理をしなかった」から

私が20年以上荷揚げ屋をしていて腰痛にならなかった(元からの腰痛が悪化しなかった)のは、1度に沢山荷物を持ったりするといった「無理をしなかった」からです。

注意点1度に沢山持つ行為を、荷揚げ屋の間では「バカ持ち」といいます。大変に体に悪い行為なので、絶対にやめておきましょう!!

・私が無理をしなかった理由

私が「荷揚げ屋」で無理をしなかった理由は、元から軽い腰痛を持っていたのと、当時はキャラクターショー(主にヒーローショー)の劇団を運営していて、将来的に「キャラクターショー」で生計を立てる予定だったので、重度の腰痛持ちになってしまうとショー出演に支障をきたしてしまうため無理はしませんでした。

※もちろん、無理をしなかったといっても、仕事として問題ない量やペースでは運んでいますし、仕事自体は頑張ってやっていました。

グレカイの顔
私が「荷揚げ屋」を始めた当時は、今よりも無理をする(1度に沢山持ったりする)風潮だったので、沢山の人が重度の腰痛持ちになって仕事を辞めていきました。

・体の頑丈さは人によって違う

私より1年程「荷揚げ屋」の先輩でTさん」という人がいます。

現在は「荷揚げ屋」の会社を経営していて、今でも現場に出ています。

Tさんは力も体力も物凄く、昔はかなり無理な量も1度に持っていましたが、腰痛になったことは1度もないそうです。

中にはTさんのように体が丈夫で、無理をしてもケガをしにくい人もいます。

しかし、ほとんどの人はそうではありません。

荷揚げ仕事が慣れてきて、力も強くなってコツを掴んだら、1度に沢山持つことができるようには誰でもなります。

しかし、体そのものが頑丈になるわけではありません。

体そのものが頑丈でない人が無理な量を1度に運ぶと、重度の腰痛になってしまうケースが多いです。

・細マッチョと太っている人は要注意!

「荷揚げ屋」で腰痛になりにくい人は、中肉中背でなおかつガッチリしている(筋肉がある)人が腰痛になりにくいです。

細マッチョ体型で、筋肉はあるけどウェストがくびれている人は、腰痛になるケースが多いです。

医学的な根拠はありませんが、細マッチョで、荷物は沢山持てるけどウェストが細すぎると、腰に負担がかかるのではないかと思います。

単にガリガリな人は、力もそれ程強くないため、腰痛になるケースが特に多いという事はないと思います。

太っている人は、「自分の体重 + 「荷物の重量」が腰や膝に負担をかけるので、充分に注意が必要です。

グレカイの顔
私も太っているので注意せねば

3.腰痛になりやすい作業!

・低い位置から重たい物を持つ

低い位置から重たい物を持つ時は、腰に大変負担が掛かるので注意が必要です。

私は、セメントなどを2つずつ運ぶ場合などは、低い位置に置いてあるセメントは高い位置のセメントに乗せてから持ったり、低い位置に置いてある荷物を運ぶ時は数を減らすなどして、なるべく腰に負担が掛からないようにしています。

グレカイの顔
「荷揚げ屋」で腰を痛める人の多くが、低い位置の荷物も、高い位置に置いてある荷物と同じように持つ傾向にあります。

・腰を曲げた状態で長時間作業

腰を曲げた状態での長時間作業も、大変腰に負担が掛かります。

作業方法を工夫して、なるべく腰曲げない状態で作業をするか、腰を曲げた状態で作業するポジションをある程度の時間で交代するなどして、腰を曲げた状態での作業が長時間にならないようにすることをお勧めします。

4.腰パンはやめときましょう

以前病院で整形外科の先生から、肉体労働の時はベルトをしている方が、腰痛予防としていいと言われたことがあります。

実際に荷揚げ作業をする時は、ベルトを正しくしている方が腰は楽です。

 

腰パンは、腰より下の位置でベルトをするので腰も保護しませんし、見た目もだらしないので、少なくとも仕事では止めておきましょう!

5.腰痛にならないために意識するポイント

・荷揚げは競技ではないという事

普通の人からしたら当たり前の事ですが、「荷揚げ屋」の中には荷揚げを競技か何かと思っているような人が、たまにいます。

「石膏ボードを10何枚持った」とか言う話をする人もいますが、石膏ボードを1度に沢山持っても、スポーツ選手のように大金が入る事もなければ、歴史に名を残す事もありません。

グレカイの顔
腰や膝に悪いだけだぜ!

また、そういう人と仕事が一緒になった時に、つられて無理をして腰痛とかにならないように注意しましょう。

・厚生労働省から人力で無理な重量を持つことは止められている

厚生労働省の定める「職場における腰痛予防対策指針」に於いて、人力による重量物の取り扱い作業について、腰部に負担がかからないようにするための指針や、取り扱う重量の目安が記されています。

指針なので強制力や罰則はありませんが、

厚生労働省から「1度に荷物を沢山持ったりする行為は止められている」

という点は意識した方がいいと思います。

※詳しくは下記のリンクをご参照ください。

職場における腰痛予防対策指針

6.さいごに

「荷揚げ屋」は普通の仕事に比べて、短時間で終わったり、時間の融通が効いたり、仕事に沢山でたらお金が沢山稼げたりと、仕事として魅力的な部分が沢山あります。

ただし、多くの人にとって「荷揚げ屋」は一生の仕事ではありません。

そして、台車や工具は壊れたら買い替える事ができますが、重度の腰痛持ちになっても腰を交換することはできません。

現在「荷揚げ屋」をしている方や、これから始める方は、体を壊さないように気を付けながら、仕事をがんばる事をオススメします
(*‘∀‘)

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